ファーストサーバのデータ消失

いまネット上で話題のファーストサーバ問題についてぼやく。

障害は6/20(水)夜に発生したようだが、
私が気付いたのは翌6/21(木)の昼ごろ。

なぜ気付いたかというと、
Google急上昇ワードに「ファーストサーバ」が出ていたからだ。

しかし、Googleで検索しても何もニュースなどは見当たらない。

こういう時だけ使うtwitterで検索してみたところ、
「サーバ障害でデータが戻らないかも」との事で怒り狂っている人がちらほら。

ウチの会社ではファーストサーバを利用しておらず、あまり時間もなかったので、
上記Google急上昇ワードの画面キャプチャを記録に撮っただけであまり後追いせず。

しかし後から見てみると、なんとまぁデータ復旧が出来ないとの事で、
部外者ながらにシビれましたよ。

大規模障害のファーストサーバ、「データ復旧は不可能」 – ITmedia ニュース

ファーストサーバ側は「約款に基づき賠償」に応じるとの事だが、
約款の内容は下記の通り。

第16条の3
契約者が契約者保有データをバックアップしなかったことによって被った損害について、
当社は損害賠償責任を含め何らの責任を負わないものとします。

第36条
本サービスの利用に関し当社が損害賠償義務を負う場合、契約者が当社に
本サービスの対価として支払った総額を限度額として賠償責任負うものとします。

サーバー利用料を上限に賠償って。。

一番私が感情移入したのはWeb制作会社です。

私も以前は制作側で100社以上のWebサイトを管理してましたが、
もうね、考えるだけで顔がゆがみますよ。

当時もたまにサーバが落ちる事がありましたが、
(ちなみに某レンサバの再販だったがファーストサーバではない)
顧客の怒り具合はハンパではない訳です。

「Webサイトが表示できなかった機会損失の賠償を・・」をみたいな、
こっちが「サーバの不具合だから・・」なんて言おうもんなら、
かえって火に油を注ぐ訳です。顧客はサーバ選定も含め任せているのですから。

しかし今回のファーストサーバの障害は「データ消失」です。

もちろんWeb制作会社は前回更新時のバックアップは持ってますでしょうが、
顧客が毎日登録している商品データや、受注管理を含めた顧客データは
しっかり追い切るのは極めて困難だと思われます。

「サーバの利用料を上限に賠償を・・」なんて言えるわけもなく、
本当に気の毒に思います。

またサイボウズのようなグループウェアのデータも飛んでいるようで、
各社の社内SEさんも大変です。

ファーストサーバのせいに出来る訳もなく
社内的に責任を負わされる事は間違いなさそうです。
営業マンに罵声を浴びせられる事は間違いありません。

これでしばらくはバックアップの重要性が話題にあがるでしょうが、
また時間が経てば、バックアップよりもコスト重視になるのが容易に想像できます。

データを一時的にでも預かるという事が、いかに責任が重いことか、
忘れないようにしたいと感じました。