リスティング広告運用の最適化

仕事上でいくつかの自社Webページに対して
リスティング(PPC)広告を出している。

前々職のWeb制作の頃に
お客さんのアドワーズとオーバーチュアを運用していた事があるので
基本的な事は理解しているつもりだが、
もう5年以上前の事なので一から勉強し直す気持ちでやっている。

なんか丁寧にGoogleの人が会社に電話かけてきてくれて
色々と教えてくれたりもするのでその内容も一部メモしたいと思う。

どうでもいいけどYahooのPPCは今はオーバーチュアって呼ばないみたいで
Yahooプロモーション広告って表記になっていてちょっとダサいな。

 

さてここからが本題、
リスティング広告とかPPC広告とかいうと
なんとなく難しいイメージがあるかもしれないが、
「表示したい検索キーワード」と「広告文」だけを設定して、
GoogleもしくはYahooにお金を入金すればすぐに広告表示されるので
むしろお手軽なインターネット広告の手段といえるだろう。

もちろんその先に表示させたいWebページを持っている事が大前提だが。

 

でまぁ一旦広告文は何でもいいとして、
重要なのは表示させる検索キーワードであろう。

特に「部分一致」か「完全一致」かはとても重要である。
詳細は下記のページが分かりやすいかと思う。

キーワードのマッチ タイプを活用する – AdWords ヘルプ

話をコンパクトにしたいので、一旦「フレーズ一致」は忘れて
「部分一致」と「完全一致」のふたつに絞り込んで話をする。

 

例えば仮に「クレジットカードの決済端末」のWebサイトを運営している場合、
当然そのWebを見て欲しいターゲット層は実店舗を運営していて、
クレジットカードで決済できる端末を設置したいと思っている店舗運営者であり、
その人が「クレジットカード 端末」とかで検索した時に広告表示をするのが
望ましいかたちである。

「クレジットカード 端末」のキーワードを部分一致で設定した場合には、
「クレジットカードの端末を導入するには」とか
「飲食店 クレジットカード端末」とかでも表示されるが、
完全一致で設定した場合には、
上記のように完全に一致しないキーワードでは表示されない。

じゃあ部分一致がいいじゃん、というとそういう訳でもなく、
「クレジットカード 端末 取扱説明書」とか
「クレジットカード 市場調査 資料」とか
全然求めていない相手にもクリックされる恐れがあり無駄なコストがかかる。

上記アドワーズのヘルプページにもあるが、部分一致の場合、
タイプミス、送り仮名の違い、多少の言葉の揺れ、
関連性のある語句なども広告掲載対象となる

ので、部分一致でできるだけ多くクリックしてもらえるほうが
取りこぼしがなくてすぐに成果が出せるのではないかと思う。

実際、完全一致で広告を出してみても全然クリックされないし
そもそも表示回数がとても少ないので効果測定どころの話ではないはずだ。

 

だからといって部分一致でクリックされていれば良いという訳ではなく、
前述の無駄クリックも含まれているはずなので、
その無駄クリックをしっかり監視して排除する必要がある。

 

方法としては、アドワーズの場合、
「キーワード」のタブを選択して、
「詳細」の中にある「すべて」をクリックする。

除外キーワードの設定

 

したら、実際に表示されたキーワードが表示されるので
もし望まないキーワードでのクリックがあれば「除外キーワード」に設定する。

すると次回以降はその除外キーワードで表示されなくなり、
無駄クリックが減り精度が上がってくる事になる。

それに良さそうなキーワードの気づきを得る事も出来るので
除外キーワード探しだけでなく良いキーワードがあれば追加するとなお良い。

これは継続的に対応する必要がある事項であり、
この対応を積み上げる事で自社独自の検索キーワード精度が上がると思うと
とても気分が良く感じられるのは私だけだろうか。

大した手間でもないので毎日やったほうが良いと思う。

 

上記の除外キーワード対応がPPC広告運用で一番重要な事ではないかと
私は勝手に考えているが、他の初歩的な事項も下に記載しておく。

 

■検索ネットワークとディスプレイネットワークは分けて運用する。

ひとつのキャンペーンに混在させるのではなく
検索ネットワークのみのキャンペーンと
ディスプレイネットワークのみのキャンペーンに分ける。

Googleの人が言うにはディスプレイネットワークも
リマーケだけ独立させたほうが良いみたいなので、
・検索ネットワークのみ
・ディスプレイネットワークのみ(リマーケティング以外)
・ディスプレイネットワークのみ(リマーケティング専用)
上記3つのキャンペーンで運用している。

ただ、現状検索ネットワークでしか成果が出ていないので
ディスプレイネットワークの予算は大きく下げている。

 

■ターゲット地域を設定する。

もし仮に関東地区のユーザーにしか対応できないのに
他の地域からのユーザーにクリックされているのであれば無駄なコストだ。

設定タブの中にあるターゲット地域にて
都道府県や市区町村を設定する必要がある。

 

■デバイスを設定する

表示させるWebページがスマホ対応しているのがベストであるが、
もしスマホ対応をしていないのであれば、デバイス設定したほうが良い。

以前運用していたページがスマホ対応しておらず、
クリック数は多くコストをかけてるのに成果が上がらないと思って調べたら
95%以上のクリック予算がモバイルからの流入に食われてしまっていた。

スマホ対応していない、もしくはスマホ対応準備中の場合は、
「設定」タブの下にある「デバイス」タブを選択して、
フルインターネットブラウザ搭載の携帯端末の
入札単価調整比を-100%に設定する。

デバイスの設定

これで表示されなくなり予算のすべてを有効に使える。

 

■入札戦略はクリック重視で

これはGoogleの人がうちのサイト向けに教えてくれた内容なので
他のサイト向けにも該当するのかが不明ではあるが、

設定タブの中にある入札戦略は、
「予算内でクリック数が最大となるよう、入札単価を自動調整する」
にして「拡張CPCを有効にする」のが良いらしい。

入札戦略の設定

実際これを設定した後にクリック数は改善された。

 

以上です。

他にも細かい事をいうと際限がないのだが、
このあたりを設定しておけばある程度無駄なく
リスティング広告の運用ができるのではないかと考えている。