今週ネット界隈でちょっとした話題だったリブセンスについて
いくつか記事を読んだ。
求人情報「リブセンス」株急落のなぜ SEOがうまく機能しなくなったせい、との見方
リブセンスの2014年1~3月期決算によると、売上高は前年同期比15.3%増の9億8700万円だったが、営業利益は67.2%減の1億3700万円、四半期利益は65.0%減の8200万円にとどまった。減益の要因は、広告宣伝費と事業規模の拡大に伴う人件費が増加したため。販売管理費は前年同期よりも2倍超も増え、7億7600万円にものぼった。
これを受けて、5月16日の株価は年初来安値を更新。前日比150円安のストップ安となる786円だった。1月6日には2586円(年初来高値)を付けていたのだから、半年も経たないうちに3分の1を割り込んでしまったのだ。
高い時に株を買ってしまい3分の1になってしまった人は涙目であろうが
というか、そもそもそんな価値があるのか興味がわいたので簡単に調べてみた。
まず、総資産30億に対して純資産が約27億との事で、
自己資本比率が約90%とめちゃくちゃ優良な財務状況です。
純資産27億に対しての時価総額はというと
ストップ安の昨日時点で786円×約2774万株=約218億。
株価純資産倍率(PBR)は218÷27で、なんと約8倍。
株価が約3倍だった1月時点での発行済株式数も同じようなので
当時は時価総額700億近く、PBRは25倍ぐらいであったと思われる。
まぁそれだけ期待されているという事もあるのでしょうけど
純資産27億の会社が時価総額700億とか尋常でないと思います。
そんな状況で投機熱に踊らされて株買った人がいけないですね。
私は株やらないので知ったような事は言えないですけど。
ただ、過大評価されているとはいえ、
リブセンス自体の財務状況は前述のとおりめちゃくちゃ優良で
有利子負債もなく現預金も22億ぐらいあるようなので
潰れたりすることはまずないとは思いますが。
話は変わって、同じ日にチェックしたソニーの決算の件。
ソニー、14年3月期の最終赤字1283億円 今期は最終赤字500億円
パナソニックやシャープが2年連続の最終赤字から一転し、黒字を確保する中、ソニーは大きく出遅れている。
リブセンスのを調べたついでに気になったので
ソニーとパナについても冒頭と同様の指標を調べたついでにメモ。
項目 | パナソニック | ソニー |
売上高 | 7兆7365億円 | 7兆7672億円 |
当期損益 | 1204億円 | -1283億円 |
総資産 | 5兆2129億円 | 15兆3337億円 |
純資産 | 1兆5864億円 | 2兆7831億円 |
自己資本比率 | 約30% | 約15% |
時価総額 | 2兆6026億円 | 1兆7195億円 |
PBR | 1.58倍 | 0.76倍 |
しかし上記1.00倍前後のPBRをみると
いかにリブセンスのそれが異常かが分かりますね。
デイトレードとか投機での株保有はまったくやる気ないが、
現物取引で応援している企業の株を持って毎年わずかの配当金を受けたり、
株主優待を満喫したりとかは少し興味あるな。
色々落ち着いたらやってみようかな。