「借入は減らすな!」を読んで

「借入は減らすな!」を読んだ。

借入は減らすな!

現状で特に資金繰りに困窮しているという事は無いのだが、
読んでみて考えさせられる点が多かったので備忘録も兼ねて投稿。

■金融機関のスタンス
金融機関は「右にならえ」が大好きで、
「他行が貸すならうちも貸す、他行が引くならうちも引く」との事。

■短期貸付金について
金融機関が「この企業には貸し過ぎかな」と感じた場合には、
長期の証書貸付ではなく短期の手形貸付を勧めてくるとの事。
(業績次第で折り返し融資をしない等、ハシゴを外しやすいため)

他の金融期間が決算書を何期分か見た際に「短期借入金」が増えていると
「この企業は他行も警戒しているのだな」と勘繰られる可能性があると、
まさに「他行が引くならうちも引く」という訳である。

■プロパー融資について
保証協会付融資のみであれば、保証限度額の上限に縛られるので
プロパー融資の実績をまず1件つくれるように意識して行動をするべき。

プロパー融資がないうちは、どの銀行も保証協会をつけようとするが
1行でもプロパー融資に応じると、他行も次第に応じてくれる。

なぜプロパー融資が希望かと聞かれれば、
「保証協会への保証料がもったいないので」の一言のみでOK。

■メガバンクについて
メガバンクは中小企業に対して驚くほどドライな対応で、
雲行きが怪しくなればサッと引く傾向があるようで、

万が一の時にリスケジュール等をお願いしても
「債権をサービサーに売ってしまうのでつぶれてもらって結構です」
という方向に動くことを厭わないとの事。

■取引金融機関を増やすために
「どうして今取引している銀行から借りないのですか?」と聞かれたら
「リスク分散のために取引銀行を増やしなさいと会計事務所に言われたから」
と答えると効果的との事。

また、新規で借りたいと言う企業は疑いの目で見られるので、
取引先に紹介を依頼するか、金融機関の飛び込み営業を待つべきと。

また、飛び込み訪問を増やすためには
帝国データバンクや東京商工リサーチへのケアを大事にすべきと。

 

以上、なるほどな~と思う点がとても多かった。

財務は会社運営において最重要ともいえる大事な仕事なので
不手際のないように細心の注意を払って行動をしていきたい。