ダイヤモンドの下記記事を読んだ。
カード決済でトラブルが増えるエステ業界
安全な新決済スキームは広まるか?
私も前職ではカード決済に関連する部門にいたので
読みながら色々と思い出し懐かしく感じた。
実は、一部の大手を除く大半のエステ業者は国内カード会社と正式なカード利用のための加盟店契約を結んでいない。過去に一部の悪質なエステが強引な勧誘で高額の契約をさせたほか、施術チケットを大量に発行したまま倒産しまった会社もあったことから、カード会社が契約を次々と打ち切ってしまったのだ。業界に対する信用性を失墜した上、カードが使えない中小エステはその影響もあって売上高が減少し、非常に苦しい状況にある。
エステだけが悪いように書いているが、
回数券や3ヵ月コースなどの代金を前受けする
「継続的役務の提供」がカード会社的にはNGなのである。
そういう意味では○○スクールなども
前受けするシステムが一部でもあれば審査NGとなる。
ただ実情として、エステ以外の業種であればカード会社の審査の時だけ
前受けシステムは伏せて都度払いのシステムしかないように見せかければ
加盟店審査を通過させる事もできたが、エステは都度払いでもNGであった。
優良なエステも多いなか、業種だけの判断で国内カード会社の審査がNGで
とはいえカード決済を使えるようにしたいので、海外決済にするしかない、
といった中々かわいそうな状況は当時からあった問題である。
で、ダイヤモンドの記事にある決済LLPでは
売上の10%をデポジットとしてプールをして
万が一の時には、ユーザーに決済LLPから返金をするとの事。
売上の数%をデポジットをするというのは
海外決済代行会社にて良くある仕組みではあるが、
特定の業種の顧客向けセーフティネットとしてはとても有意義だと思う。
他の業種への展開も見据えているようなので
今後の動向にも注目をしていきたい。